子供の教育費とサイドFIRE

教育費

子持ちサラリーマンが早くサイドFIREしたいけれども二の足を踏んでしまう理由No.1(当社調べ)である子供の教育費について語りたいと思います。

周りの子育てはついつい気になるもの


二人の子持ち(5歳と2歳)の親として、子供の可能性に対しては今後も必要な範囲であれば躊躇なく投資したい意向です。一方で子供への教育費は周りを見ていても本当にピンキリです。この1年くらいで周囲の親からは以下のような事例を耳にしています。

某地区の教育事情

 ・公立の小中高に普通に通わせる
 ・小学校から英語教育が盛んな私立小学校に通わせる
 ・公立の小学校だが、充実した教育が受けられる環境の地域に家族で引っ越して通わせる

それぞれの親御さんは本当に考えながら、その子供にとってのベストを尽くそうと頑張っていらっしゃいることを肌で感じてます。私の子供はまだ上の子が幼稚園の年中なので、「小学校をどうするか」はこれからの悩みとなりますが、幼稚園にいても周囲の習い事の内容や数については、ついつい気になってしまいます。

我が家では上の子には本人の希望もあったので、英語スイミングに通わせています(下の子はまだ何もやってないです)。自分的には結構やらせているな、という感覚でしたが、周囲をみるとこれが最低限な感じで、上には上がガンガンいる感じです。週に4つも5つも習い事に通っている子もいます。 そんな様子を見ていると焦る気持ちもありつつも、今時点では子供が英語もスイミングも、とても楽しそうに取り組んでいるので、ウチは今はこれでいいなあと思っていますし、本当に通わせてよかったなあと毎週感じてます。

今後の教育費を見積もる上での考え方

このような形で子供の教育費というのは、各家庭ごとにピンキリですし、自分的な基準のようなものを持っていたとしても、周囲の状況に親も子も左右されたり、夫婦間の価値観も違ったりしてくるので、常に悩みの種です。

今時点では小中高くらいは公立に通ってもらって、大学は私大だったら奨学金のローンを組んでもらって行ってもらおう、なんてことを考えてしまっていますが、きっと自分も妻も考えが変わるでしょうし、なにより「子供がどうしたいと考えるか」、なんていうのは、無邪気に走り回る5歳児を見ていても全く想像もできません。

サイドFIREする際の見積もりとしては、自分の家庭にとっての最悪ケースの支出をある程度想定しつつも、厳密な試算は不可能である、という前提で考えるのが良いかなというのが、現時点での考えです。ある程度ざっくりと構えておかないと、想定通りにならなかった時のストレスが大きいですし、何よりも家族の幸せにつながりません。家族が笑って幸せに過ごせなければ、私にとっては本末転倒です。

我が家にとっての最悪ケースの支出は、中学校から私立に通って私大理系の大学院に行く、というもので仮置きしておきたいと思います。また、大学に入って私の資産に余裕がなければ、奨学金ローンを子供に組んでもらう、くらいで考えておこうかと思います。医大や海外留学は考え始めると青天井なので無理、ということで除外して考えようと思います。

具体的な金額はおいくら?

では具体的にはどの程度を見積もっておくべきでしょうか。

金融広報中央委員会の「知るぽると」のサイトに載っている以下のグラフを見ると、中学から私立の場合は一人1,690万円のようです。

【図表1】 教育費の目安(幼稚園~大学/公立・私立のコース別)

「オール公立」の場合の教育費合計金額は1,043万円です。その内訳は、幼稚園67万円、小学校193万円、中学校147万円、高校137万円、大学499万円です。
          「大学だけ私立」の場合の教育費合計金額は1,261万円です。その内訳は、幼稚園67万円、小学校193万円、中学校147万円、高校137万円、大学717万円です。
          「高校から私立」の場合の教育費合計金額は1,415万円です。その内訳は、幼稚園67万円、小学校193万円、中学校147万円、高校291万円、大学717万円です。
          「中学校から私立」の場合の教育費合計金額は1,690万円です。その内訳は、幼稚園67万円、小学校193万円、中学校422万円、高校291万円、大学717万円です。
          「小学校から私立」の場合の教育費合計金額は2,456万円です。その内訳は、幼稚園67万円、小学校959万円、中学校422万円、高校291万円、大学717万円です。
          「オール私立」の場合の教育費合計金額は2,547万円です。その内訳は、幼稚園158万円、小学校959万円、中学校422万円、高校291万円、大学717万円です。
          「※1」は、幼稚園、小学校、中学校、高校についての補足説明です。
          「※2」は、大学についての補足説明です。

※1 数値は学習費総額(学校教育費+学校給食費+学校外活動費)

※2 数値は入学費と在学費の合計(自宅通学)。私立は「文系」の数値

(出所)文部科学省「平成30年度 子供の学習費調査」、日本政策金融公庫「令和元年度 教育費負担の実態調査結果」より監修者作成 

ただしこれは大学は文系私大を想定しているようなので理系私大大学院には足りません。一方で大学院は奨学金で通ってもらうとしたら大体計算としては良いのかもしれません。

我が家は子供が二人なので、合計3,380万円。あと20年間で均等にならしたとして169万円/年。とてつもなく大きい金額です。

本資料はさまざまなシーンで見かけるものの、備えあれば憂いなし、と国民に考えて行動させるためのデータである点は、注意が必要なのかもしれません。いずれにしても自分の意思だけでコントロールできる費用ではない前提で、この金額を認識する必要があります。これだけを見ると、サイドFIREに向けては非常にハードルが高いものですね…

皆様はどうお感じになりましたか?

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