小田急が5/14の決算発表を経て、本日終値で-6.08%下げ、1,676円で引けました。決算をあまり読まない段階で、つい反射的に買い増しをしてしまったのですが、このまま保有し続けて良いか、簡単にチェックしておきたいと思います。
株価推移
こちらを見て分かる通り、今日の終値が1,676円ですので、過去8年間では最安値近辺となっています。TOPIXでみるとここ8年間で約2倍になっているので、全体傾向と比較すると大きく劣後している状況。ただし競合の京王電鉄も似たような推移となっているため、小田急のみの状況ではないです。
バフェットコードより
業績推移
コロナで大きく落ち込んで以降、徐々に回復し始めており、小田急センチュリービル売却による特別利益の計上などもあり、24.3期は過去最高の純利益を記録。
バフェットコードより
ただし将来の見通しを当社中計資料を読むと、インパクトが弱め。
2024.5.14 小田急 中期経営計画(2024〜2026年度)資料より
交通を梃子に大きくトップラインを伸ばすことが難しい中で、不動産を軸に利益を積み上げる計画。
2024.5.14 小田急 中期経営計画(2024〜2026年度)資料より
一旦しゃがんで伸ばす計画ではあるものの、交通セグメントの弱さが心配です。沿線人口はまだ減少には転じていないと思われますが、この弱気な計画の背景が読みきれません。
2024.5.14 小田急 中期経営計画(2024〜2026年度)資料より
結論
全中計期間はコロナもあり、体質変革を続けてたという説明でした。一方で変革をしたはずの既存事業の収益性は今ひとつ伸び悩んでおり、計画が保守的すぎるのか、それとも要員や設備にリスクを抱えているのか、極めて読みにくい銘柄だという印象です。
よって今回買い増した保有株に関しては、時期を見て処分する方向で検討したいと思います。
2024.5.14 小田急 中期経営計画(2024〜2026年度)資料より
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